2017年1月発売「新2ch同時充電器」のお話

みなさん、年末年始いかがお過ごしでしたか。
寝正月だったとか、仕事だった!という方もいらっしゃるかもしれません(お疲れさまです!)
お休みだった方はしっかり充電できましたか。
さて、IDXは本日4日より営業開始しています。
三が日は暖かかったですが、ますます寒くなるこれからのビデオ撮影、
特に屋外での撮影は厳しさ満点ですよね。
氷点下の中で行なう撮影は機材にとっても過酷な条件。バッテリーもその1つ。
冷え切ったバッテリーの使用時間が短くなるお話は
以前ブログ「寒さとバッテリー」でも紹介しました。
念のため多めにバッテリーを持っていく・・・としても、
そのストックが少なくなるとハラハラドキドキですよね。
こんな時、電源が近くで取れる環境なら充電器があると一安心。
今回は、外に持ち出すことを前提に作った新製品 2ch同時充電器 VL-2000Sについてお話します。

VL-2000Sは、撮影現場からの声とバッテリー管理側からの声を具現化した充電器です。
もちろんこれまでの急速同時充電、DC出力、充電時の安全性、
AC/DCアダプターとして使用時の無停電電源機能※はそのまま生かしています。
(※ACコンセントが抜けても、装着されているバッテリー出力に切り替わる機能のことです)
どのようなお声がプラスアルファになったかと言いますと・・・
【撮影現場からの声】
その1「充電完了したのは、どっち?」
現行の2ch充電器は、充電状態を示すLEDはCH1・CH2 横並び、バッテリーは手前(CH1)と奥(CH2)と並んでいます
文字だと分かりにくいですね(^^;・・・写真をどうぞ。

手前がCH1だと覚えていれば良いのですが、とっさに
「1番の充電が終わった、えーと・・・1番ってどっちだっけ?」ってなることも。
VL-2000Sは、LEDもバッテリーも横並び。

「1番、こっち!」って感覚ですぐわかるようになっています。
(とても単純なことなのですが、現場では大事なことです)
その2「ファンをもっともっと静かにしてほしい」
AC/DC電源としてカメラを駆動させているときに使うキヤノン4Pコネクターは長くて5m程度です。
この時に電源とカメラマイクの距離は約3m、
マイクに指向性があっても、静かな撮影現場ではファンの音が入ってしまうことがあります。
そこで、VL-2000Sは今まで以上に、徹底的な静音設計に挑戦しました。
ファンを低速にすれば音は静かになるけれども空気の流れが悪くなり、
本来の目的である放熱が不十分となってしまう。
もしファンの前後に何もなければ空気の流れはスムーズになって
静かになるけれども、ファンにダイレクトにモノがぶつかり、
故障を招く可能性があるのでそれもできない・・・
いろんな人の耳で聞いてみたり、試行錯誤を繰り返し、
結果空気の流れをスムーズにし、かつ風切り音と定常波を可能な限り無くすことにより
ファンの音は本当に静かになりました。
(細かいことは企業秘密で言えませんが)技術部の面々、結構苦労して設計していました。
【バッテリー管理側からの声】
その1「バッテリーをもっと長持ちさせたい」
バッテリーの寿命にマイナスな要素として、満充電状態の時間が長いこと、というのがあります。
バッテリーの寿命優先とした場合、満充電にしない充電ならば、
そのバッテリーの寿命はMAX20%程度伸ばすことができます。
この"充電量を少し下げる"という機能を「LIFE PLUS」として装備しました。
レンタルハウスなどでは特に重宝される機能の一つです。
その2「消費電力を減らしたい」
通常、充電が終わって待機状態になったときも、消費電力はそれなりに食っていました。
大きな電源が一つだからです。
今回は小さな電源をもち、待機状態はこちらに切り替えることで低消費電力を可能にしたのです。
なので、状態が変わるときに小さな「カチッ」という音がきこえます。
これは電源切り替わり時の音なのです。
VL-2000Sはこうして開発されました。
たかが充電器なんですけど、されど充電器でもあります。
今まで培ってきた技術、プラスアルファ。
バッテリーだけでなく充電器もアクセサリーももっと進化していかなければ。
このVL-2000Sは今月発売開始です。もうちょっとだけお待ちください。
本年もアイ・ディー・エクス製品、そしてこのブログもよろしくお願いいたします。
2017年はいよいよ、タマゴから新しいバッテリーが誕生しますよ♪
