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【ブログ第1回】IDXとカメラバッテリーの歴史:軽量化への挑戦

「IDXってどんな会社?」と聞かれたら、私は迷わずこう答えます。
「カメラマンの負担を軽くすることを目的にしたバッテリーメーカー」です。

本シリーズでは3回に分けて、IDXの誕生から現在までの歴史と、バッテリー技術の進化をたどりながら、その背景にある思いをご紹介します。

創業から36年、IDXの歴史は「カメラマンが重たい機材を持たずに撮影できるように」という思いの連続でした。当時、カメラは巨大で電力消費も大きく、NI-MH(ニッケル水素)バッテリーが主流でした。NI-MHは重く、カメラマンには大きな負担となっていたのです。

そんな中、IDXはリチウムイオンバッテリーの可能性に注目しました。リチウムは軽く効率も高い元素ですが、近年も発火や爆発のリスクがニュースになることがあります。IDXでは、リチウムイオンバッテリーがまだ扱いの難しい時代から、「誰でも安心して使えるバッテリー」を作ることを最優先に考え、安全機構の開発に心血を注いできました。過去から現在に至るまで、安全性へのこだわりは常に変わらず、IDX製品の信頼性の礎となっています。

そして生まれたブランド名が「Endura(エンデューラ)」。意味は「タフ」。力強さと安心・安全を象徴するこの名前は、IDXが掲げる理念そのものです。この時代から、IDXのバッテリーはカメラマンの「体力の補助役」として歩み始めました。

-2025/10/29-