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【ブログ第2回】カメラマンを支える機能進化:D-TAPとDUOの誕生

もし「IDXの強みは何ですか?」と問われたら、私はこう答えます。
「現場のカメラマンの声を形にする技術力と提案力です」

前回は、IDXが創業期からリチウムイオンバッテリーの安全性に注力してきた歴史をご紹介しました。今回は、現場での利便性を飛躍的に高めた製品機能の進化に焦点を当てます。

CCDカメラやカムコーダーの登場により、カメラマンは身軽に撮影できるようになりました。しかし、ライトやモニターのバッテリーを別に用意する必要があり、現場ではまだ負担が残っていました。そこでIDXは、バッテリーから機器に電力を供給できる「D-TAP」を開発しました。これにより、カメラバッテリー1本で複数の機器を動かせるようになり、現場の負担は大きく軽減されました。実はこのD-TAP、IDXの発案で、今や世界中のVマウントバッテリーに採用されています。

さらに、DUOシリーズの誕生です。98Wh、150Wh、198Whと容量バリエーションを揃え、USB-AやD-TAPの複数出力を搭載。スマホやタブレット時代のニーズにも対応し、多くの撮影現場で重宝されています。

IDXの社内では営業フロアが活気に満ち、社員同士で情報交換を行ったり、お客様からの声を共有したりしています。この仕組みによって、現場のリアルなニーズが製品開発に直接反映されるのです。歴史を通じて培われた「現場重視」の姿勢が、こうした進化を支えています。

次回は、より小型化したバッテリーや最新の安全機構、そしてIDXの社内文化についてご紹介します。

-2025/11/05-