リチウムイオンバッテリーの持ち運びルール
2026.3.16 更新
【2026年4月中旬以降 日本国内の規定について】
撮影機材用バッテリーやモバイルバッテリーに使用されているリチウムイオン電池は航空輸送上「危険物」に分類される電池です。
そのため航空機へ持ち込む際にはルールがありますが、条件を満たせば機内に持ち込むことが可能です。
2026年4月(中旬予定)より、日本国内では
モバイルバッテリーの取り扱いに関する整理が行われる予定です。
このページでは撮影機材用バッテリー(Vマウント / Bマウント / DVバッテリーなど)およびモバイルバッテリーを
航空機へ持ち込む際のルールや注意点を分かりやすくまとめています。
※本ページの内容は、2026年2月27日に国土交通省が公表している資料をもとに整理したものです。
航空会社ごとの運用や最新の取り扱いについては、ご利用の航空会社の案内もあわせてご確認ください。
【参考】国土交通省告示(案) より予備(スペア)電池の定義について
予備のリチウム電池又はパワーバンク( 他の電子機器に電力を供給する目的のものであってリチウム電池を内蔵したものをいう。)と記載されています。
→IDXでは、便宜上「モバイルバッテリー」と「撮影機材用バッテリー(モバイルバッテリー以外のバッテリー)」と分けて説明いたします
※半固体バッテリーについて
半固体電池を採用したバッテリーも、現在の航空輸送ルールではリチウムイオンバッテリーとして分類されます。
そのため、本ページで解説しているリチウムイオンバッテリーの持ち込みルールが適用されます。
バッテリーの種類
航空機持ち込みルールでは、主に次の2種類のバッテリーがあります。
・撮影機材用バッテリー(Vマウント・Bマウント・DVバッテリーなど)
カメラやモニターなど撮影機材に使用するバッテリー
・モバイルバッテリー
スマートフォンやタブレットなど電子機器へ給電するバッテリー
※航空輸送のルールでは、
これらはすべて予備電池(機器に装着されていない電池)として扱われます。
バッテリー容量による分類
リチウムイオンバッテリーは容量(Wh)とバッテリーの種類によって航空機での取り扱いが決まります。
| バッテリー容量 | 撮影機材用バッテリー (Vマウント / Bマウント / DVバッテリーなど) | モバイルバッテリー |
|---|---|---|
| 100Wh以下 | 持ち込み可能 数量:20個まで(国際基準上の一般的な上限) | 持ち込み可能 数量:2個まで |
| 100Whを超え160Wh以下 | 持ち込み可能 数量:機器に装着された1個+予備(スペア)2個まで | 持ち込み可能 数量:2個まで |
| ※撮影機材用バッテリー、モバイルバッテリー合わせて2個までとなります | ||
| 160Whを超える | 持ち込み不可 | 持ち込み不可 |
主なIDX製バッテリー例
撮影機材用バッテリー
・100Wh以下:DUO-C98P(97Wh)、Imicro-98P(97Wh)、NP-9X(96Wh)、SB-U98/PD(97Wh)、SL-F70PD(73Wh)など
・100Whを超え160Wh以下:DUO-C150P(145Wh)、Imicro-150P(145Wh)、HV-160B(154Wh) など
・160Whを超える:CUE-J300(289Wh)、DUO-C198P(193Wh)、HV-320B(308Wh)など
モバイルバッテリー
・160Wh以下:SSP-50(44Wh)
✈️ 飛行機を利用する場合(自分で持って移動)
飛行機を利用する場合、バッテリーをどこに入れるかによって扱いが変わります。
空港へ持って行き、飛行機に搭載される場合は次の2つの扱いに分かれます。
→ 👜 手荷物として機内に持ち込む(客室)
→ 🚫 預入荷物として預ける(貨物室)

(機内に持ち込む)
👜 手荷物として機内に持ち込む(客室)
撮影機材用バッテリー、モバイルバッテリーは 客室内で管理することが前提 です。
- 機内持ち込み:可能 *1
① Wh数:撮影機材用バッテリー100Wh以下の場合
数量:機器に装着された1個+予備20個まで(国際基準上の一般的な上限)
②-1 Wh数:撮影機材用バッテリー100Whを超え160Wh以下の場合
数量:機器に装着された1個+予備2個まで
②-2 Wh数:モバイルバッテリー160Wh以下の場合
数量:最大2個まで *2
*撮影機材用バッテリー、モバイルバッテリーは合算して2個までとなります
③160Whを超える場合は撮影機材用バッテリー、モバイルバッテリー共に持ち込み不可
【補足】機器に装着されたバッテリーについて
航空会社や空港での安全確認の際に、機器からバッテリーを取り外すよう求められる場合があります。
その場合は、取り外した電池も予備電池として扱われます。
特に100Whを超え160Wh以下のバッテリーでは予備電池の上限が2個までのため、装着分を含めて合計2個までの持ち込みとなる可能性があります。 - ショート防止(端子保護)必須
- バッテリーはバッグに収納し、座席前の足元で管理してください *3
※頭上の収納棚には入れられません
👉 多くの撮影用バッテリー・モバイルバッテリーがこの扱いになります。
※手荷物として客室に持ち込む場合は充電率規制はありません。
*1 上記は国際的な安全基準に基づく目安です。
機内持ち込み手荷物の総重量・サイズ制限、およびバッテリーの扱いの最終判断は航空会社ごとに異なります。
特に海外航空会社を利用する場合は、事前の確認をおすすめします
*2 ⚠ モバイルバッテリーを持ち込む場合
160Wh以下のモバイルバッテリーは、容量に関わらず最大2個まで持ち込み可能です。
ただし、100Whを超え160Wh以下の撮影機材用バッテリーと同じ数量枠で扱われるため、
両者を合わせて合計2個までとなります。
そのため、モバイルバッテリーを持ち込む場合は、
撮影機材用バッテリー(100Whを超え160Wh以下)の予備持ち込み数が少なくなる場合があります。
詳しくは下記の例をご確認ください。

<例>
モバイルバッテリーなし
→ 100Whを超え160Wh以下の撮影機材用 予備バッテリー 2個
モバイルバッテリー1個
→ 100Whを超え160Wh以下の撮影機材用 予備バッテリー 1個
モバイルバッテリー2個
→ 100Whを超え160Wh以下の撮影機材用 予備バッテリー 0個
*3 収納場所と機内での取り扱いについて(国土交通省の注意喚起)
国土交通省は、機内でのモバイルバッテリーの発煙・発火事例を受けて、
機内での事故を早期に発見・対応する観点から、以下の点について協力を呼びかけています:
・モバイルバッテリーを座席上の収納棚に収納しないこと。
→ 発煙・発火時に見えにくく、対応が遅れるリスクがあるためです。
・機内での充電は常に状態が確認できる場所で行うこと。(※4月中旬からの改正では他の電子機器への充電をしないこと、となる予定です)
→ モバイルバッテリーから電子機器への充電、または機内電源からモバイルバッテリーへの充電時、
発熱や異常の早期発見につながります。
これは、スマートフォンやタブレットなどの普及によりモバイルバッテリーの搭載件数が増えているためで、
客室内での安全性向上を図るための追加的な取扱いとして推奨されています。
※外国航空会社搭乗時は、各航空会社の指示に従ってください。
モバイルバッテリーの持ち込みにご注意ください(国土交通省のPDFが開きます)

(スーツケース等で預ける)
🚫 預入荷物として預ける(貨物室)
スーツケース・機材ケースなど形状に関係なく、
リチウムイオン電池単体は預入不可(禁止)です。
貨物室では発熱・発火時にすぐ対応できないため、持ち込みとは扱いが異なります。
📦 宅配便で送る場合(荷物として発送)

(陸送・船便)
🚚 地上輸送(陸送・船便)
航空機に搭載しない輸送方法です。
宅配便で発送する場合も、リチウムイオン電池は
安全に輸送するための梱包条件が定められています。
- 端子が触れないように保護する(ショート防止)
- バッテリーが動かないように緩衝材で固定する
- 「リチウムイオン電池」を含むことが分かる表示が必要な場合があります
配送業者ごとに受付条件が異なるため、
発送前に利用する宅配会社へ確認し、各社の規定に従ってください。
配送日数について
・陸送エリア:通常配送可能
・沖縄・離島など:船便扱い となり、到着まで約1週間かかる場合があります

(航空貨物輸送)
🛫航空貨物輸送(危険物扱い)
リチウムイオン電池を航空貨物として送る場合は、
IATA危険物規則書に基づく危険物輸送の手続き が必要になります。
梱包方法、表示、書類作成、数量制限などの厳しい条件があり、
荷送人には危険物取扱いに関する教育・資格が求められます。
そのため、撮影機材用バッテリーを送る場合は、
航空貨物ではなく陸送(地上輸送)を選ばれるケースが一般的 です。
👉 詳しい輸送条件はこちら
リチウムイオン電池の航空輸送について(貨物輸送の場合)
※航空貨物輸送では、搭載するバッテリーには充電率30%の制限があります。
※海外へ航空貨物として輸送する場合は、危険物輸送の取扱資格を持つ物流会社やIATA貨物代理店への依頼が必要になります。
撮影スタッフご自身で手続きを行うことは現実的ではないため、専門物流業者への事前相談をおすすめします。
沖縄へバッテリーを持っていきたい場合は?
沖縄・離島方面では輸送条件が変わるため、方法を分けて考えるのがおすすめです。
✔ 現地で調達(推奨)
→ レンタルハウスなどでバッテリーを借りる方法があります。
輸送にかかる手間や日数の制約を避けられるため、沖縄取材では現地調達が現実的で安心な選択肢です。
✔ 手荷物で持ち込める数量で足りる場合
→ 飛行機の手荷物として持ち込みが可能です。
条件を満たしたバッテリーは、客室内で管理することで持ち込みが可能です。
✔ 多めの本数を使用する場合
→ 事前に宅配便で現地へ発送する方法があります。
沖縄方面への宅配便は航空輸送が使えないため船便扱いとなり、
到着まで約1週間かかる場合があるため、早めの発送が必要です。
■ アイ・ディー・エクス製バッテリーについて

アイ・ディー・エクス製のリチウムイオンバッテリーは、
国連試験基準(UN規格/UN38.3)に適合しています。
条件を満たす製品には 航空輸送安全ラベル を貼付しており、
これらの製品は航空輸送に関する安全基準を満たす設計となっています。
👉 IDXバッテリーの安全基準について詳しく見る
IATAの規定上の目安として
①100Wh以下:最大20個まで機内持ち込み可能なケースが一般的
②100Wh超〜160Wh以下:機器装着1個+スペア2個まで
とされています。
※機内持ち込みの手荷物の重量・サイズ制限は航空会社ごとに異なります。
※規則の運用は各航空会社により異なる場合があるため、最終判断は利用航空会社へご確認ください。
📄 補足:SDS(安全データシート)の携帯について
航空会社や空港によっては、バッテリーの仕様確認を求められる場合があります。
また、今後規制が見直される可能性もあるため、SDS(安全データシート)をスマートフォンに保存する、または印刷して携帯しておくことをおすすめします。
IDXバッテリーでは、製品ラベルに記載された QRコードからも
UN38.3試験レポート および SDS(安全データシート) を確認することができます。
空港で内容確認を求められた場合や、輸送可否の確認が必要な際に、これらの書類が 参考資料として役立つ場合があります。
また、機内に持ち込むバッテリーは 容量(Wh)の表記が確認できることが重要です。
製品ラベルの状態が良く、容量表記がはっきり読めるバッテリーを持参することもトラブル防止につながります。
❓ よくある質問
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| バッテリーは機内に持ち込めますか? | 条件を満たせば可能です |
| 2026年4月からバッテリーは2個までしか持ち込めなくなったのですか? | 100Wh以下の撮影機材用バッテリーは従来通り20個まで持ち込み可能です。 今回整理されたのは主にモバイルバッテリーの扱いです。 |
| スーツケース等に入れて預けられますか? | 電池単体での預け入れはできません(禁止) |
| 宅配便で送れますか? | 地上輸送であれば発送可能です。 沖縄・離島など一部地域では、船便となり到着まで日数がかかる場合があります |
注意事項
※リチウムイオン電池の航空輸送ルールは定期的に改定されます。
※実際の持ち込み可否や数量判断は航空会社や保安検査場の運用によって異なる場合があります。
※搭乗前に利用航空会社へご確認ください。
最新の情報および、各書類のダウンロード、詳細につきましては【リチウムイオンバッテリーの航空輸送について】をご参照ください。





















