IDX修理窓口からのお話をもうひとつ。
修理窓口には、使用期間や充放電回数とは関係なく、突発的な出来事をきっかけに発生したバッテリートラブルのご相談が寄せられることがあります。
その中でも、高所からの落下は、バッテリーに大きな影響を与えやすい要因のひとつです。
今回は、修理の現場で実際に確認されている事例をもとに、落下によって起きやすい症状と、落下後の判断の目安についてご紹介します。
高所からの落下による影響
バッテリーは重量があるため、高所から落下した場合、大きな衝撃エネルギーが発生します。
カメラに装着する位置が高くなりがちな撮影現場では、
・バッテリーの装着・取り外し
・付け替え時の受け渡し
といった場面で、落下のリスクが高まります。
人体への危険性だけでなく、バッテリー本体にも深刻なダメージが残るケースがあります。
修理窓口で確認されている主な症状
「残量LEDの不具合」
DUOシリーズのモデルを中心に、
・残量表示のLEDが点灯しなくなる
・一部のLEDのみ反応しない
といった症状が見られることがあります。
落下時の衝撃が、内部の表示系に影響している可能性があります。
「外装・形状の損傷」
・バッテリー四隅の潰れや変形
・外装の亀裂
・カメラに物理的に装着できない状態
など、外観上の損傷が確認されるケースもあります。
小さな変形であっても、固定部やロック機構に影響していることがあります。
「内部異音の発生」
稀なケースではありますが、
バッテリーを振ると内部で「コロコロ」「カラカラ」と音がする
という状態で持ち込まれることがあります。
この場合、内部パーツの破損や脱落が疑われ、非常に危険です。
外観に大きな異常が見られなくても、
そのまま使用を継続することは避け、速やかに使用を中止してください。
必ず点検を行ったうえでの対応をおすすめします。
落下が起きやすい場面
修理相談の内容から、以下のような場面で落下が発生しやすい傾向があります。
・バッテリーの投げ渡しによる受け渡し
・高所での装着時の手滑り
・付け替え時にロックが十分に確認されていない状態
いずれも、一度の落下で大きな影響が出る可能性がある点に注意が必要です。
落下後の判断と対応について
高所からの強い衝撃を伴う落下があった場合、
外観に大きな異常が見られなくても、内部に影響が及んでいることがあります
以下のような兆候が確認された場合は、使用を中止してください。
・残量LEDが点灯しない、または表示がおかしい
・外装の変形や亀裂がある
・正常に装着できない
・内部から異音がする
・使用中に違和感を感じる
安全性を考慮し、自己判断で使用を継続せず、点検を行うことが重要です。
修理窓口からのおすすめ対応
「落下を防ぐために」
・バッテリーの投げ渡しは行わない
・高所での装着・取り外しは、確実な保持とロック確認を行う
・必要に応じて、高所での付け替え時に一時的に置ける受け渡し台などの活用も有効です。
「落下してしまった場合」
・激しい落下があったバッテリーは、使用を継続しない
・外観に大きな異常がなくても、点検を前提とする
・早めにIDXへ連絡し、点検・修理をご相談ください
おわりに
高所からの落下は、
外観上の損傷が小さく見えても、内部に影響が及んでいる可能性があります。
異常や違和感がある状態での使用を避け、
安全確認を行ったうえで運用することが重要です。
修理窓口からの情報が、
現場での安全対策や機材管理の一助となれば幸いです。
-2026/01/22-




















