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【ブログ第5回】雨天撮影時に起きやすいバッテリートラブルについて

IDX修理窓口からのお話をひとつ。
修理窓口には年間を通してさまざまなバッテリートラブルのご相談が寄せられますが、
その中でも雨天での撮影後に発生する不具合は、毎年一定数お問い合わせをいただく内容のひとつです。
今回は、修理の立場から見えてきた
雨天撮影時に起きやすいバッテリートラブルの原因と、現場でできる対策についてご紹介します。

撮影後に「バッテリーが動かない」という相談
屋外での雨天撮影後、
「電源が入らなくなった」
「撮影中は問題なかったが、翌日から反応しない」
といったご連絡をいただくことがあります。
状況を詳しく確認していくと、こうしたケースの多くで共通しているのが
D-Tap端子からの水侵入です。

レインカバーを使用していても起きる理由
撮影現場では、
・カメラやレンズ、バッテリーが防水ではないことを理解している
・そのためレインカバーを装着して撮影している
というケースがほとんどです。
それでもトラブルが発生してしまう要因のひとつが、
D-Tap給電時のケーブル配線です。

修理窓口から見た、よくある状況
・D-Tapからライトやワイヤレス機器へ給電している
・ケーブルがそのまま下方向へ配線されている
・雨水がケーブルを伝い、端子側へ流れ込んでしまう
また、
・カールケーブルの復元や撮影中の動きによって
 意図せずケーブルのたるみがなくなってしまう
・D-Tapのキャップを防水と誤解してしまう
といった点も、トラブルにつながりやすいポイントです。
D-Tapキャップは防水ではありません。

修理窓口からのおすすめ対策
雨天時のバッテリートラブルは、配線の工夫で防げるケースが多くあります。

ケーブル配線のポイント
・バッテリーの種類(Imicro、DUO など)にかかわらず
 D-Tapケーブルに確実なたるみを作る
・ケーブルを一度下げてから機材側へ上げることで、
 雨水が端子へ直接流れない経路(ドリップループ)を作る
・たるみが失われないよう、固定して形状を維持する
特にカールケーブル使用時は、形状変化でたるみが消えやすいため、
雨天時は配線経路と固定状態をこまめに確認することが重要です。

部材に対する注意点
・D-Tapキャップは防水ではありません
・雨天時は、キャップに防水性能を期待せず
 ケーブルの取り回しそのもので水の侵入を防ぐ意識が必要です

濡れてしまった可能性がある場合の対応
撮影後に、
「水が入ったかもしれない」
と感じた場合は、すぐに充電を行わないでください。

基本的な対応手順

  1. 外装や端子周辺の水滴を確認し、拭き取る
  2. 少なくとも丸1日程度、自然乾燥させる
  3. 発熱・異臭・表示異常などがないか確認
  4. 問題がなければ充電を実施

ただし、明らかに雨に打たれ続けた場合や、水に浸かったなど、
相当量の水にさらされたと判断できる場合は、
使用や充電を再開せず、点検を受けることをおすすめします。

外観上は乾いているように見えても、内部に水分が残っているケースがあり、
そのまま使用すると故障や安全上のリスクにつながる可能性があります。

ポイントに気を付けて安全にお使いください。

-2025/12/25-