<ZOOM社製 フィールドレコーダーF8/F4用>
機器の中に電池(単3電池8本)を内蔵する形状のため、交換時には他のコードも一旦抜いてから取り出す必要があり、F8/F4自体を専用のキャリングケースに入れて、長時間持ち歩きながら撮影する際には、交換のタイミングが難しく、突然切れてしまう心配を抱えていたとのことです。
そこで元々装備しているヒロセコネクタから、容量の多いVマウントバッテリーで電源供給することにしました。
元々IDXの通常製品にあるC-EBは、Vマウントバッテリーをカメラ以外の周辺機器でも使いまわせるようにしたアクセサリーです。
BPタイプ、XLRタイプ、12V固定タイプ、7V切替タイプがありますが、このアクセサリーを元に、仕様とご希望に合わせた特注品を作成しました。
コネクタはヒロセコネクタ対応とし、ケーブルはC-EB側に30cm、さらに50cmの別ケーブルも別途準備し、使用状況によって長さ調節できるようになっています。
この特注品により、F8/F4使用時はVマウントバッテリーをメインの電源とし、内蔵の単3電池は、万が一メインが切れてしまった場合や、Vマウントバッテリー交換時などに切り替わり、電源が落ちることがないよう緊急用としておきます。
大容量のバッテリーを外部から上手く接続でき、交換も楽になったため、長時間の撮影にも対応でき、ずっと持ち歩けるようになったとのお声をいただきました。
<JVC社製 GY-HM200用>
JVC社カメラには純正でIDXの7.4Vバッテリーが付いていますが、例えばホールなどの大きな場所で、撮影者は2名、左・右・真ん中の位置で3~4カメ撮りたい場合、さらに連続長時間撮影でバッテリーを交換できないときには、容量的に不安があるとのことでした。
AC電源確保するとしても、必ずしも良い位置に電源があるわけではないので、ホール撮影の場合は通路や客席をACケーブルが這う形となるため養生テープを貼る作業が必要となり、準備・撤収共に時間がかかってしまいます。そこで、より容量のあるVマウントバッテリーをGY-HM200で使えるようにと作った特注品です。
今までAC電源確保の準備に掛かっていた時間が、ほぼゼロになります。これにより、ホールでの準備段階から撮影したい場合や、演奏会そのものが押してしまい、撤収時間がほとんどなくなってしまった場合などにとても助かるのです。
方法としては、上記の特注品と同様ですが、三脚につけたGY-HM200のDC口からケーブルを引き、バッテリー自体は床に置きたいというご要望でしたので、このカメラのDC入力に対応したコネクタ、12V固定、ケーブルは2mになっています。
これを2セット作成し、GY-HM200ををホール左右に2台、コンサート中は無人で置きっぱなしにして撮影、真ん中付近では2名が2カメラで自由に動ける撮影ができるようになりました。
このように少人数でも4カメ体制ができます。
使用製品